フイリヤマボウシ
(ミズキ科 ミズキ属)
落葉高木
学名:Cornus kousa‘Fuiri’
[rk22]







ヤマボウシの属するミズキ科ミズキ属は、ミズキ、シラタマミズキ及びその園芸品種のサンゴミズキ、サンシュユ、ゴゼンタチバナなど園芸的に重要な種を多く含んでいます。
この仲間の花はどちらかというと地味なものが多いのですが、このヤマボウシやハナミズキはよく目立つ花を着けます。ただし目を引く花弁状の部分は「苞」と呼ばれる葉の変化した器官で、本当の花弁ではありません。
ヤマボウシは、北海道を除く日本各地、朝鮮半島、中国などに自生しています。高さ一五メートルになる高木で、六、七月、葉が開いた後に開花します。
苞は四枚で白色、先端が尖ります。果実は球形で、直径二センチ弱、秋に赤く熟したものは食用になります。
ヤマボウシの園芸品種や変種としては、苞が赤みを帯びるベニバナヤマボウシ、大きな苞を着けるハナヤマボウシ、やや緑色を帯びた小さめの苞を着けるアオヤマボウシ、葉に白斑が入るフイリヤマボウシなどが知られています。