ハクチョウゲ
(アカネ科 ハクチョウゲ属)
常緑低木
学名:Serissa japonica
[jt06]









ハクチョウゲは沖縄、中国・台湾・インドシナ・タイに分布する常緑低木。庭園や公園などに広く植栽されている。根元からよく分枝して株となり、あまり太くならない。刈り込みによく耐えるので、球造りや生け垣などに仕立てられることが多い。葉は長さ1〜3cmで、やや厚く、斑入りのものがよく植栽されている(フイリハクチョウゲ)。5月から6月にかけ、葉腋から出る短枝に白または淡紅色の花を咲かせる。白色のものが多いようである。花の直径は1cm程度。花冠は5裂し、毛がある。花には2つのタイプがあり、両者とも雌しべと5本の雄しべがあるが、雌しべが長くて雄しべが短くてほとんど見えないものと、雌しべが短くて雄しべが長いものがある。果実は稔ったものを見たことがない。
ハクチョウゲにはいくつかの思い出がある。最初に剪定したのがハクチョウゲであり、少々刈り込みすぎてもすぐに回復してくるので庭木の手入れに自信を持つきっかけとなった。大学に入学して最初にスケッチしたのもハクチョウゲであった。小さな花を解剖して2つのタイプの花をスケッチしたのであるが、なんとも小さな実験材料に苦労した思い出がある。特に花の構造の観察に適した植物であるとは思えないが、春に学生の数に見合う大量の花を準備することは簡単だったと思う。簡単に挿し木できる。

※WEBで公開されている情報を集め、携帯用に加工しております。