カクレミノ
(ウコギ科 カクレミノ属)
常緑高木
学名:Dendropanax trifidus (Thun.) Makino
[jk13]







カクレミノは関東南部以西の本州・四国・九州・琉球、朝鮮南部・台湾に生育する常緑の亜高木性の樹木。温暖な地域の二次林や常緑広葉樹林の林床に生育する。やや暗い林内に生育することが多いが、尾根筋などの明るい場所に生育することもある。ひょろりと伸びて先端にだけ葉がついた樹形となることが多いが、生長すると幹も太くなり、枝分かれする。幼木の間はあまり茎は太くならず、樹高5〜7mになる。葉の形は変異が大きく、若木では3〜5裂するが、成木では全縁の楕円形の葉となる。7月から8月、球状に集まった花序を形成するが、温暖な場所では11月ころまで開花する。果実は長さ1cmで、冬に黒紫色に熟す。
名前の由来は、葉が密に付いて「着ると姿が隠せる簑」に見立てたものであるという。日陰にもよく耐えて生育でき、庭園木としても利用されることがある。弱い人はかぶれるので要注意。

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